暮らしの中に「和の心」と「四季」を
日本は木と紙の文化の国といわれてきました
生活用具の数多くが規格化された工業製品が主流となり、
モノが溢れた生活を享受している今日ですが、自然界との
心豊かな共生を求める人々の感受性に、古来から日本の生
活のさまざまな場面で人々に親しまれてきた和紙独特の美
しさと風合いは、心に潤いとやすらぎをもたらします。
和紙は、書や美術工芸をはじめとして包装、文具、インテ
リアなどの身のまわりに多彩に用いられています。
その大きな要因は、和紙が洋紙に比べて加工性に優れ、柔
軟性に富んでいる素材だからと言われています。
和紙ほど生活文化材として多彩な用途を持つ紙は世界でも
稀な存在ではないでしょうか。
紙を作る技術は中国で生まれ、610年に高句麗から日本に伝
来したとされています。
本格的な国産化は製紙技術の伝来から100年ほど経過した、
天平9年(737年)には美作、出雲、播磨、美濃、越などで
紙漉きが始まったとの記載が「正倉院文書』にあるそうです。
和紙を現代感覚に合った、新しい「和」の生活文化に
日本は四季の国でもあります。四季の移ろいを暮らしの中に
巧みに取り込むことのできる最適な素材のひとつが和紙です。
四季の風物詩を絵柄に添えた、手漉き和紙の型染めはがきや
一筆箋、お香を和紙で包んだ文香や栞(しおり)、におい袋は
雅な平安時代の習慣を形を変えて現代に甦らせ、新しい「和」
の生活文化に心の豊かさをもたらせます。
季節を感じる和雑貨や和文具、インテリアを手づくりで
和紙独特の素材感に魅せられ、四季折々の「和」の暮らしが
より楽しく、潤いが生まれるような品々を手づくりで・・・。
私たちの工房は、和紙のステーショナリー、アクセサリー、
インテリアなど和紙素材が普段使いとして用いられる商品を
ひとつずつ手づくりして、お届けします。